今よりも好条件を求めて転職しようとする人は多いのですが、
安易な転職を避けるべきです。
実際に転職して後悔する人は沢山いますし、
転職先の企業で上手く行かず、また次の転職先を探すという人が多いと感じます。
そうした事を続けると転職回数が多くなりすぎて、
どんどん転職条件が悪くなります。
転職するべきではない人は？
これは、知り合いの大手転職エージェントに勤めている方に聞いたのですが、
転職相談にこられる３人か４人に１人の割合で、転職すべきでない方だと言います。
それではどのようなタイプの人が今は転職するべきでないのか紹介していきます。
本人の希望と転職市場の価値にギャップがある
特に年齢が高い人に多いのですが、自分の求める条件と市場価値にギャップあります。
仕事の内容や年収、福利厚生など本人は良い条件を求めても
全ての条件を受け入れてくる企業はそうそうありません。
ある程度、条件が良い大手企業は会社全体で1％にも満たなく、
そうした企業に転職するためにはかなりのキャリアや実績を求められますし、
その条件を満たしている人はほんの一部で、転職しても高い実績を求められます。
実績を作れないと子会社や関連企業に転籍する事になり、
年収も待遇も落ちてしまいます。
しかもライバルも多く、転職するのは至難の業です。
それなら転職せずに働きやすい今の企業に勤めた方が本人にとってプラスです。
転職回数が多すぎて危険
多くの企業は転職回数が多いと採用対象外にしてしまいます。
どのくらいの回数で多いと思うのかは企業によってまちまちですが、
一般的には20代で3回以上、30代で4回以上転職すると多いと言われております。
そのくらい転職してしまうと、多くの企業は書類選考の段階で落としてしまいます。
これからも会社員として働いていくなら、一つの会社で長く勤める能力も必要です。
安易な転職にはマイナスはあってもプラスはありません。
転職する際も長く勤められる企業を選択するのも大切な要素です。
単純なキャリア不足
転職市場はあくまでも即戦力がベースです。
即戦力として成り得ないキャリアしかない人はそもそも転職すら出来ません。
また、キャリア不足の人は、
自分はどういったスキルや経験を身に付けたくて、
転職先の企業で何をしたいのか不明瞭な人が多いです。
ですから、次の会社に行けば何かあるのではないかと漠然と思ってしまいます。
しかし、キャリア不足の人が転職しても現状は変わりません。
次の会社でも同じように思いまた転職してしまい、
転職回数が多くなりすぎて最終的に何処も採用してくれなくなります。
転職する前にまずは自分は何を改善しなければいけなくて、
そのためには今の会社でどういう働き方をするのか
しっかりと自分を見つめなおす事が必要です。
転職する明確な理由がない
特別高い年収を貰っているわけでもなく、待遇が良いわけでもないけど、
そこまでの不満はなく、でも今の仕事にやりがいがなく面白みもないので、
転職したなど明確な転職理由がない人は転職するべきではありません。
そうした明確な理由がない人が転職しても前職の方が良いと感じますし、
待遇も下がってしまう可能性があります。
何故転職してどういう事をやりたいのか？どういう条件で転職したいのか？
明確な理由を持ってから転職しましょう。
キャリアの棚卸不足
自分は何が出来て、何が足りないのかしっかりとキャリアの棚卸をして、
自分の希望する条件で転職するためには
どうするべきなのか理解していない人は今は転職するべきではありません。
つまり、自己分析と市場価値を正しく把握することです。
転職は転職希望者と企業とのお見合いで、
相思相愛でなければ転職出来ません。
自分も相手に求めるという事は
あいても自分に求めています。
高収入や好待遇全てを求める人
先ほども少し触れましたが、今よりも年収が高く、
福利厚生も充実して休みもしっかりあり、安定した企業に転職したいというように
高収入や好待遇を求める人がいます。
しかし、転職して全ての条件を満たせることはほぼありません。
年収が高ければ、求められる実績は高くなり、
実績が出せなければ年収が下がったり、クビになったりします。
当然仕事は忙しく大変です。
また、ある程度安定を求めると現職より年収が下がってしまう企業がほとんどです。
転職する前にまずは収入を求めるのか安定を求めるのか、
優先順位を付ける必要があります。
そして、自分にはそれを求められるキャリアがあるのか分析して下さい。
忍耐力がない
特に若年層に多い傾向があり、学生時代と環境が変わり、
その変化に耐えられなくて、仕事が辛いとかキツイとかという理由で
転職しようとする人がいます。
しかし、それで転職しても同じことの繰り返しで、
最終的にはフリーターになるのがオチです。
社会人になると大変で辛いことはありますが、
忍耐力を持ってください。
忍耐力がなければどんな環境でも長続きしません。
転職へのリスクも理解しておく
転職してキャリアップしていく人がいる一方、
転職して失敗するリスクがあることも忘れてはいけません。
安易に転職する人はこのリスクを理解していません。
転職を繰り返して最終的にはフリーター人生が待っている
隣の芝生は青く見えるではないですけど、
今の会社に不満がある場合は他の企業が魅力的に感じてしまい、
今よりも良い環境で仕事が出来ると思いがちです。
しかし、実際は前職の方が良かったと思うケースも多々あり、
またすぐに転職してしまい、そうすると転職癖が付いてしまいます。
そして、最終的には採用してくれる企業がなくなり、フリーター生活が待っています。
フリーターになれば経済的にも精神的にも不安になり、
将来への希望が見いだせなくなります。
仕方なく転職する人もいるでしょうが、
出来るなら転職は本当に必要な場合のみするべきです。
年収が下がる可能性もある
転職して年収が上がる事も沢山ありますが、
下がる事もあります。
基本給は前職より高くても残業代が出なかったり、
会社の業績や個人の業績が悪く後々下げられたりする事もあります。
高い年収が稼ぎ続けられる根拠があれば良いのですが、
そんな保証がある企業はそうそうありません。
人間関係が上手くいかない事もある
年収や待遇などの条件が良くても人間関係が上手くいかず、
すぐに辞めてしまう人も多くいます。
多少条件が悪くても人間関係が上手くいけば
続けられますが、条件が良くても人間関係が悪ければ続けられません。
人間関係は実際に転職してみないとわからないので、
転職する際の大きなリスクになります。
仕事が合わない可能性もある
自分の希望する職種や内容の仕事で転職出来ても
実際に仕事をしてみると合わない可能性もあります。
仕事の内容は企業ごとに特徴ややり方があり、
それが自分に合わない事はザラにあります。
職種や業種が変われば尚更違和感が出てしまいます。
適応力や変化に対応できる力があれば良いのですが、
年齢が高くなると今ままでのやり方を捨てきれずに
またすぐに転職したくなります。
転職するべきな人は？
転職するべきでない人の話をしましたが、
ここからは逆に転職するべきな人の共通点を紹介いたします。
現状のキャリアと転職先企業でやりたい事の整合性がある
現状の仕事で頑張って成果を出し、さらに上のステージの仕事をするための
明確な理由があれば転職するタイミングです。
具体的な例を挙げればきりはありませんが例えば、
「これまでは小規模のプログラミングをしていましたが、
さらにステップアップするために大規模なプログラミングや顧客折衝、予算管理、生産管理
内部統制なども学びゆくゆくはプロジェクトマネージャとして活躍したい」
というように現状の仕事を活かしつつさらにレベルアップする事が目的なら
転職をするタイミングです。
それぞれやりたい事はありますが、
今の企業では出来る事に限界がある人も多いと思います。
こうしたキャリアップのための転職はお勧めです。
年収や待遇は明らかに業界水準を下回っている
企業によっては業界水準よりも年収が安く、待遇も悪く、
仕事量も多いので休みもほとんどない人もいます。
特に中小企業や零細企業ではそうした企業が少なからずあります。
その場合は転職するタイミングです。
その企業に残っていても将来はありませんし、
最悪は体を壊す可能性もあります。
また、一人で責任をもって多くの仕事をこなしていたはずですから、
魅力的に感じてくれる企業も沢山あるはずです。
今すぐにでも転職活動するのをおすすめします。
仕事ができなくらい心身共にきつくなっている
管理人はどちらかと言えば、仕事がきつくてもそこを乗り越えた先に
新たな希望ややりがいがあるというタイプです。
しかし、心身共に疲れ果てて、体や精神が壊れてまで仕事をするべきではないと考えております。
体や心を壊してしまえば、元も子もありません。
そのような状態で働いている人はすぐにでも転職活動するべきです。
長く続けて良い事はなりもありません。
どうしてもやりたい事がある
経験がない職種や業種でもどうしてもやり事があるなら
転職を考えて良いと思います。
もちろん、未経験で転職する場合、
年収が下がり、待遇も悪くなります。
しかし、それでもやりたい仕事があるなら、
積極的に転職活動しましょう。
何かをやりたいという情熱が強ければ、
はじめは条件が悪くても実績を積んでいくことで
年収も高まります。
多少条件が良くてもやりたくない仕事を続けるよりは
年収が下がってもやりたい事をやった方が充実感はあります。
現職の企業では将来性がない
「単純作業ばかりでスキルが身に付かない」
「管理職になっても給料が安すぎる」「年々業績が下がっている」
などのような企業に勤めている人も多いはずです。
そうした場合だと転職活動しても良いでしょう。
但し、将来性がない企業でも1年以内に辞めてしまえば、
相手企業からの印象は決して良くはありません。
そうした企業でもある程度の期間頑張らなければ、
転職活動しても長く続かない人だと判断される恐れがあります。
転職回数が少ない人なら良いのですが、
転職回数が多い人なら例え将来性がなくても
2年～3年くらいは働いた方が良いでしょう。
自分の将来や目的が定まっている
将来にどうしたくて何をやりたくて今の仕事をしているのか明確で
目的やライフプランがあって、
転職したいなら転職活動するのはおすすめです。
そうした人は将来の目的のために何をしなければいけないのか
わかっているので、転職することの整合性が取れて、
面接官に対して説得力が生まれ魅力も感じます。
転職エージェントに登録して客観視する
もし、今転職したいが自分をするべきなのかそうでないのか迷っているなら、
一度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントは、今までスキルの高い方や
そうでない方を沢山みているので、
実際にあなたがどのレベルにいるのか、正確に判断してくれます。
しかも転職エージェントは、経歴やスキルが魅力的な方を
企業に転職させてマージンをもらう仕組みですから、
あなたがたいした事なければ、そっけない対応になりますし、
魅力があるなら、丁寧に対応してくれ、
良い条件の求人を沢山紹介してくれます。
自己評価が高く自分に自信があることも大切ですが、
転職は他人に評価される市場です。
どんなに自己評価が高くても、相手にＮＯと言われればそれまでです。
ですから、是非一度客観的にあなたを判断してくれる
転職エージェントに相談して見てください。
現実がはっきりわかると思います。
