何度も転職を繰り返し、一つの企業に定着できない転職癖がついている人がいます。
もちろん、転職する理由は人それぞれで中には運が悪くて
どうしても転職しなくてはいけない状態に追い込まれる事もあるかも知れません。
しかし転職癖がついて転職を繰り返すのは良い事ではありません。
自分の状況を悪くしているだけです。
そこで、転職癖を治するための改善方法や
転職する前に考える事を紹介していきます。
是非参考にして下さい。
転職癖ってどのくらいの頻度で呼ばれるのか?
どのくらい転職を繰り返していれば転職が癖になるのか明確な定義はありません。
ただ、転職を繰り返すことをジョブホッパーと言い、
その企業によって捉え方はことなりますが、
半年~1年で会社を辞めて6回くらい転職していると
転職癖が付いていると判断されてしまいます。
このジョブホッパーは予め採用候補から外している企業も少なくありません。
ジョブホッパーと言えるかは別として
20代で3回以上、30代で4回以上転職をしていると
各企業の担当者は多いと感じ、それだけ不利になります。
つまり、様々な事情があるせよ、
転職癖が付くと本人にとってマイナスでしかないのです。
転職癖が付いている人の特徴
転職癖が付いている人には共通する特徴があります。
自分がそうだと思ったのならまずはそこを改善してみて下さい。
- 自分を客観視出来ていない
- 忍耐力がない
- 理想が高い
- 目的が曖昧
- 言い訳ばかりする
自分を客観視出来ていない
自分の事を客観視できずに、正しく自己評価出来ない人は
転職回数が多いと感じます。
例えば、「今の自分ならもっと高い給料を貰っても良い」とか
「仕事が出来るのに周りの評価が低い」など色々あります。
そうした人は、自分の実力や状況を客観的に判断できずに、
自己評価が高いので、他の会社なら良いと思ってしまいます。
しかし、例え今の企業で結果を出していても、
それはその会社の仕組みやお金、人、看板があるからで
本人そのものの実力ではありません。
仮に本当に実力がある人は独立して成功していきます。
転職を繰り返しません。
忍耐力がない
忍耐力がない人は転職する回数が多い傾向にあります。
「仕事がきつい」「仕事が面白くない」「休みが少ない」
「会社に行くのが面倒」など社会に出て
仕事をすると大変な事はあります。
しかし、その一歩を乗り越えて行かないと、
次の会社でも辛くてまた辞めてしまう事になるので、
もうひと頑張りするくらいの気持ちでいて下さい。
特に新卒や若年層の人は、
今まで学生だったのが社会人になり環境が変わるので、
今が辛いと感じてしまいます。
ここで単純な理由で辞めてしまうと
自分のマイナスにはなってもプラスにはなりません。
一つ一つの辛いことを乗り越えれば
その先には経験やスキルが付いてくるので、
転職する際に有利になります。
理想が高い
目標が高過ぎる人は今の現状とのギャップを埋められずに
次の会社への転職を考えてしまいがちです。
「もっとこんな仕事がしたい」「もっと大きく稼ぎたい」
「福利厚生を充実させてほしい」など
人によって様々です。
もちろん、理想を高く持つことは構いません。
問題なのは、その理想を実現させるための実力が本人に備わっているかです。
もし備わっているのなら、自分の理想に近い企業に転職出来るでしょうし、
自分で企業して理想に近づける事も出来ます。
逆に転職癖が付いている人は、自分の理想を実現するだけの
実力がないのです。
先ほどもお話したように自分の実力や状況を
客観的に判断できる力を身に付けて下さい。
目的が曖昧
何故今この仕事を行っているのか目的が曖昧な人は、
嫌な事や辛いことがあればすぐに辞めてしまいがちです。
やはり将来の事を考えて今の仕事に目的を持つことが大切です。
理由は何でも良いです。
例えば、「今お金を貯めて将来こういう事をしたいので仕事を頑張っている」
「この会社でこういうスキルを身に付けたい」
「将来は独立したいので今の会社でノウハウを学ぶ」
など目的を持って仕事をしている人は、簡単に仕事は辞めません。
対して、「生活のためだけに何となく今の仕事をしている」
「とりあえず就職できたから仕事をしている」
などという人は危険です。
もちろん、そうした人でも頑張っている人は沢山いますが、
それは忍耐力があったり、家族のためだったり何かしらの要素があります。
言い訳ばかりする
言い訳張りする人は、常に自分を正当化してしまい、
悪いのは周りだと思う傾向にあるため、
自分にはもっと良い職場があると勘違いして転職してしまいがちです。
本人から言わせればいい分はありますが、
言い訳していても現状は解決しませんし、
それで転職しても転職癖の原因になります。
理不尽な事があっても言い訳しないで
どうすれば今の問題を解決できるのか考えて実行する事が大切です。
転職癖が付いてしまうデメリット
先ほども話したように転職癖はマイナスでしかありません。
早いうちに治す必要があります。
そのためには、どのようなデメリットがあるのかしっかりと把握して下さい。
どの企業も採用してくれない
転職回数が増えるとそれだけで採用する対象外になります。
一概には言えませんが、20代で3回以上、30代で4回以上なら
転職回数が多すぎると判断されてしまいます。
そうなると採用してくれる企業はブラック企業か、
単純作業のバイトしかなくなり、最終的には貧困生活が待っています。
時代と共に転職に関する考え方は変わってきますが、
回数が多かったとしても3年以上続ける覚悟を持ってください。
長く続けると事は転職する上での一つの武器になります。
スキルやキャリアが身に付かない
転職を繰り返している人はスキルやキャリアが身に付かず、
企業からの信用も得られないためにいつまで経っても
低いポディションのままです。
良くあるのは自分よりもはるかに若い上司にこき使われたり、
年収も上がらず、苦しい生活を余儀なくされたりします。
一つの会社に長く勤めてスキルやキャリアを高める事は
安定にも繋がります。
将来独立するなら話は別ですが会社員として生きていくなら、
長く勤めて経験を得てるだけでもそれなりの武器になります。
個人的には10年以上一つの会社で働ければ、
魅力的な経歴になると感じております。
一つの会社に何十年と働き続けても年齢が高くなると転職は難しくなります。
30代で一度も転職せずに10年以上勤めて転職するなら企業として魅力です。
低所得者になる可能性が高い
先ほども軽く触れたように、
「転職癖が付く⇒企業が採用してくれない⇒給料の安いブラック企業か単純作業の仕事⇒
低所得になる」というオチになります。
最初は今よりも労働環境が良い職場を求めて転職しようとしていたのに
転職するたびに労働条件が悪く年収も低くなるのです。
そして転職しなければ良かったと後悔してしまいます。
低所得になると精神的にも経済的にも肉体的にも辛くなります。
良い事は何もありません。
転職する前にしっかりと考えて下さい。
隣の芝生は青く見えますが、実際は違います。
転職癖を改善する方法
転職癖が付いている人は早急に改善する必要があります。
30代までの5~6回も転職していれば、転職癖が付いていると思って下さい。
どうすれば改善できるのか方法を紹介します。
目的や目標を決める
目標や目的があって今の仕事をしていれば
簡単に転職しようとは思いません。
将来何がしたくて今の会社で働いているのか?
将来どうしたいのか?
など目的や目標を持って下さい。
もし目的や目標がないなら転職する必要はありません。
目標や目的が出来てから転職すれば良いです。
理由は何でも良いと思います。
単純な話家族を養うために頑張るでも良いです。
何もなく仕事を続けると少し辛いことがあるだけで
今の会社を辞めようとしてしまいます。
自分の経歴を振り返ってみる
転職をする前に一度自分の経歴を振り返り、
企業にとって魅力的か客観的に判断して下さい。
転職と言うのは自分の経歴に魅力があり、
企業が採用したいと思ってくれて始めて成立します。
自分の経歴に魅力がなければ、
最終的に行きつくところはブラック企業か単純作業のバイトです。
もし、自分でも良くわからないなら転職エージェントに登録して
自分のキャリアの分析をしてもらうのも良いです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、
多くの人を見ているので、自分のキャリアに対して客観的に判断してくれます。
転職するのはそれからでも遅くはありません。
妥協点を決めておく
多くを求めても今の仕事をしていると必ず別の企業に転職したくなります。
必ず妥協点をいくつか決めて下さい。
例えば、「給料が高ければ仕事がきつくても頑張る」「今の仕事が楽しいので給料が安くても頑張る」
「給料も安く仕事も大変だけで、スキルが身に付くので頑張る」「仕事に不満は沢山あっても今の職場なら好きな趣味を続けられる」
などです。
全て妥協するなら長続きは出来ませんが、
何かプラスがあれば妥協出来る事は沢山あるはずです。
もし何も妥協したくないというなら、
自分が理想する会社を自分で作るしかありません。
転職癖のまとめ
転職癖が付いてしまうとマイナスだけでプラスはありません。
今の会社を辞める前に果たして辞める事がプラスなのかしっかりと考えて下さい。
転職癖が付いている人の多くは辞める必要がなく辞めて、
最終的に自分の人生を悪い方向に進ませています。
ここで話した以下に当てはまる人は辞めるのを思いとどまって冷静に判断して下さい。
- 自分を客観視出来ていない
- 忍耐力がない
- 理想が高い
- 目的が曖昧
- 言い訳ばかりする